校長ブログ
【校長ブログ】2学期終業式
12月24日は表彰式、2学期終業式を挙行しました。
2学期終業式の式辞の概要を掲載しました。
皆さんこんばんは。校長の角坂です。
今学期、運動会、修学旅行、球技大会などといった大きな学校行事がありましたが、皆さんの力を総結集して、大いに盛り上がり、成功を収めることができました。また、部活動においても、日頃の成果を存分に発揮してくれました。今後も、仲間とともに自らを高めあいながら、春高をさらに盛り上げていってほしいと思います。
さて、明日からの冬休みです。4年生は卒業まで、あと3か月です。これから卒業後にどんな夢を持っていますか?
今日、皆さんには、「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」という言葉を紹介します。これは、プロ野球選手で大リーグでも活躍した元ジャイアンツの松井秀喜選手の座右の銘で、松井選手が星稜高校時代に野球部の山下監督からおくられた言葉です。
心の持ち方や気持ちは行動に現れる。その行動を繰り返すことで習慣となり、良い習慣を身につけると自分の性格や人格、将来までも変えることができるという意味です。また、心の持ち方や気持ちを変えない限り人は変わることができ ないということです。
大きく成長する可能性をみなさん一人一人が持っています。心の持ち方次第でいくらでも変わることができます。
ここで、「3人のレンガ職人」の寓話を例に意味を考えてみたいと思います。
中世のとあるヨーロッパの町。
旅人がある町を歩いていると、汗をたらたらと流しながら、重たいレンガを運んでは積み、運んでは積みを繰り返している3人のレンガ職人に出会いました。
そこで旅人は「何をしているのですか?」と尋ねました。
すると、その3人のレンガ職人は次のように答えました。
1人目は、「そんなこと見ればわかるだろう。親方の命令で“レンガ”を積んでいるんだよ。暑くて大変だからもういい加減こりごりだよ」と答えました。
2人目は、「レンガを積んで“壁”を作っているんだ。この仕事は大変だけど、金(カネ)が良いからやっているのさ」と。
3人目は、「レンガを積んで、後世に残る“大聖堂”を造っているんだ。こんな仕事に就けてとても光栄だよ」と。
3人のレンガ職人は、それぞれ「レンガを積んでいる」という仕事は同じです。仕事の内容や役割が同じなので、賃金もほとんど変わりません。しかし、“動機”がまったく違います。働く意識、目的意識が全く違うのです。
1人目は、希望・夢・志などの使命感はまったくありません。ただ言われたからやる。言われなければやらない。ただ“レンガ”しか見ていません。作業としての仕事、労役としか感じていません。
2人目は“お金を稼ぐため”に否応なしに働いている。“壁”しか見えていません。「もっとお金になる仕事はないか」と頭の中はそれしかないでしょう。
3人目は、「後世に残る歴史的事業に参加して町中の人を笑顔にするため」という志を抱き、明確な目的意識を持って働いています。100年以上先に完成する“大聖堂”建設のため、仕事を“使命”と感じています。
もしあなたが家を建てるとしたら、3人のうち誰に頼みたいですか? やはり、3人目の職人に依頼をしたいのは、みんな同じだと思います。3人のレンガ職人の話でたとえると、3人の仕事(できごと)は同じです。でも、その「とらえ方」によって、親方に言われたからやる仕事は「面倒臭いなぁ」という感情、「大聖堂をつくるぞ」使命としての仕事は「生きがいだなぁ」という感情をそれぞれ表しているのではないでしょうか?面白いのは、その感情によって「結果」が変わることが多分にあることです。
これが、先ほど初めに話した、「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」という意味です。
この冬休み中、皆さんには、これまでの生活を振り返って自分を見つめ直し、4年生は、4月からの新しい生活へどんな夢や希望をもって取り組んでいくか、1,2,3年生は新年度につながるよう3学期から、そして、2学期を振り返って自己評価をし、新たな目標設定にこの冬休みを使ってください。
くれぐれも、事故等には十分気を付けて、1月8日には元気な姿を見せてください。それでは皆さん、良いお年を迎えてください。