【校長ブログ】令和6年度 第2学期始業式 運を味方につける
皆さんこんにちは。校長の角坂です。今日から2学期が始まりました。先ほど、バスケットボール部と陸上部の全校大会出場の報告にもありましたが、素晴らしいことであると思います。夏休みの期間、充実した日を過ごすことができましたか?
今回で皆さんの前で話すのは3回目です。
1回目は始業式で石(意志)の話をしました。
今年の1年間の目標を大きな石に例え、石のサイズが大きい順に箱に入れていかないと収まらないという話をしました。自分の中で将来の夢の実現のために重要なことを最優先に考えること、例えば、皆さんに共通することと言えば高校を卒業することであるとするのであれば、それに関することは他のことより優先して取り組むことなどをお話ししました。
2回目は1学期終業式では、皆さんに詩を紹介し、自分を信じて、目の前のことを着実にやり続けることの大切さを伝えました。
はきだめに えんど豆咲き 泥地から 蓮の花が育つ
人皆に美くしき種子(たね)あり 明日何が咲くか
皆さん一人ひとりには、自分自身も気づいていない優れた資質・能力が必ずあります。そしてそれを鍛えることにより大いに伸びる可能性が秘められています。
一人一人の良さや可能性の花は、一つとして同じ形や色のものはなく、花開く時期も異なります。それが在校中なのか、卒業後なのかはわかりません。しかし、人生の中で必ず咲くのです。自分を信じて前向きな努力をしていってください。
そして、今日の2学期始業式では、運の話をします。
大リーガーの大谷翔平選手については、皆さんも知っているでしょう。彼は、1994年7月5日、岩手県生まれ。メジャー史上初となる数々の偉業を達成し、ア・リーグ新人王を受賞。21年はオールスター史上初の投手と野手両方で選出され、シーズンでは9勝、46本塁打でリーグMVPを獲得。22年はMLB史上初となる投打で規定に到達した。23年は44発でアジア人初の本塁打王に輝き、2度目のリーグMVPを獲得しています。
大谷選手が高校一年生の時、当時の監督の教えにより目標達成シート(マンダラチャート)を作成しました。強い目標(夢)を中心に置き、周囲 9×9 の合計81 マスに細分化した目標を書き込んだものです。
大谷選手が中心に書いた夢は「8 球団からのドラフト 1 位指名」でした。それを叶えるため、「体づくり」「コントロール」「キレ」「スピード」「変化球」「運」「人間性」「メンタル」の 8 つの必要項目を列挙しています。
ここで注目したいのは、「運」という項目です。スポーツで活躍するためには、結果を出さなければなりません。ところが、多かれ少なかれ「運」の善し悪しで左右されることは多々あると思います。結果が思うようにでなかった場合、「今日は運が悪かった」としてしまえば、しょうがないと思わざるを得ないです。しかし、大谷選手はその「運」を味方にするために、「あいさつ」「ゴミ拾い」「部屋掃除」「審判さんへ態度」「本を読む」「応援される人間になる」「プラス思考」「道具を大切に使う」の8つの具体的に実行できる項目を挙げています。つまり、「運」を引き寄せるために自分でコントロールできる項目に置き換えているという点です。
皆さんも、運を付けるための具体策を作ってみてください。
例えば、「小さいことでも約束は必ず守る」「家の手伝い(皿洗い 掃除機をかける トイレをきれいにする)」「筆記用具は最後まで使う」「挨拶する」など、身近なことでもいいのでそれらをやり続けることが大切です。
今までお話しした、その時々に自分がやらなければならないことに常に優先順位をつけて取り組むこと。自分を信じて、目の前のことをやりきること、そして運を味方につけられるよう自分がよいと思うことをやり続けること、以上3点を実践してみてください。
充実した2学期が送れることを期待しています。