昨日で中間考査が無事終了しました。被服室では中間テストのための勉強会も行われ、盛況でした。何はともあれ、安堵したのではないかと思います。今日から通常通りの授業です。テスト返却が中心になると思いますが、点数だけを気にするのではなく、新学期からの勉強方法が正しかったのかどうかの確認し、早いうちに自分に合った勉強方法を見つけていってください。
さて、5月25日(日)の創立記念日です。本校の歴史や期待について伝えることは、春高生としての自覚と誇りを持ってもらうための重要な機会であるととらえています。本校は1899年、明治32年4月に、埼玉県第四中学校としてこの八木崎の地に創立されました。当時の樺山(かばやま)文部大臣の御臨席のもと、開校式を行ったので、この日を創立記念日に定めました。
私からはこの創立記念日に関係して大きく2つお伝えします。
1つ目は「スクール・ミッション」についてです。
学校は、国の法律改正により全国すべての高等学校にそれぞれの「スクール・ミッション」を策定することとなりました。この「スクール・ミッション」とは、学校の存在意義や社会における役割、目指すべき学校像を示す、学校の長期的な計画です。学校と県とのやり取りの中で確定し、本県では今年度4月1日から公表しています。本校の「スクール・ミッション」は、次のとおりです。
「一人一人が生き生きと学び合う学校として、学習状況や達成度に応じて丁寧に個別最適な指導を展開する教育活動を行い、基礎学力や人権尊重の精神、望ましい職業観、規範意識等を身に付けた地域社会で貢献できる人材を育成します。」
皆さんは、「基礎学力や人権尊重の精神、望ましい職業観、規範意識等を身に付けた地域社会で貢献できる人材」として期待されていることを忘れないでください。
2つ目は春日部高校の校章(図の左側)についてです。
この図(図の右側)を見てください。これは何に見えますか?春高の校章に似ていると思いませんか?これは「マルタ十字(マルタクロス)」と言われているものです。実は、春高の校章のもとになったものです。開校当時の校章は、漢字の四と中を組み合わせたものでした。まさに四中。現在の校章は1928年12月10日に制定されたものです。当時の校長先生と美術の先生の2人でデザインされました。では、なぜ校章にマルタ十字が使われたのか。それは、
①十字は古来より「禍を転じて福をもたらす」印(しるし)と言われていること。
②マルタ十字はマルタ騎士団のシンボルであり、マルタ騎士団は第1次十字軍時代(1096~99年)にエルサレム付近で傷病者看護の目的で設立され、ホスピタル騎士団とも呼ばれ、このホスピタル騎士団は8つの義務を負っており、ここからマルタ十字は8つの角を使うことになります。騎士道に通じるその8つの義務とは、「①忠誠心、②敬虔(けいけん)さ、③率直さ、④勇敢さ、⑤栄光と名誉、⑥自己犠牲、⑦弱い者を護る、⑧教会への尊敬の念」を表しています。このように、春高の校章には、人としての高い倫理観・果たすべき義務などの願いが込められているのだと思います。

以上、2つのことを伝えました。このことをしっかりと踏まえ、「地域社会に貢献できる人材として自分は何ができるのか?」と問い続け、これからの学校生活を送ってください。
頑張れ、春高生!