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2025年9月の記事一覧

【校長ブログ】暑さ寒さも彼岸まで

 「暑さ寒さも彼岸まで」ということわざがあります。春分・秋分を中心とした「彼岸」の頃には落着いてくるという意味です。令和7年の秋の彼岸は、彼岸入りが9月20日(土)、中日(秋分の日)が9月23日(火・祝)、彼岸明けが9月26日(金)です。気象庁の9月下旬〜10月中旬の予報(2025年9月18日発表)では、日中は平年より気温が高いものの、朝晩は大部涼しくなるとの予報です。

 さて、読書の秋ともよく言われます。20~30分程度の空き時間を利用して、物語に没頭することで、非日常を感じることができたり、著者の経験や哲学に触れることで人生のヒントが見つかったりするなど、自分の値観が広がるかもしれません。是非、図書館等を利用して興味のある本を探し、手に取ってみてください。

 頑張れ、春高生!

【校長ブログ】新学期が始まり1週間が経ちました

 新学期が始まり1週間が経ちました。1か月半という長い休みから生活習慣が一変しました。体調は崩していませんか?

 通常は交感神経(アクセル)と副交感神経(ブレーキ)のバランスが取れています。ところが、生活習慣の急激な変化や悩みなどのストレスが続くとそのバランスが崩れ、心身の健康を害する場合があります。特に心身ともに発達段階の10代の皆さんはそうなりやすいのです。自分では気が付きにくいかもしれませんが、心身に変調が起こると、顔の表情、話し方、集中力、睡眠の質、食欲などの状態が変化してきます。

 何か体調に異変があったり、やる気がでなかったり、ぼんやりしてしまうような状況が続くようであれば、まずは家族や教職員、または身近で話しやすいと思う人に相談してください。

 何よりも心身が健康であることが大切です。

 頑張れ、春高生!

【校長ブログ】第2学期始業式 「心遣い」や「思いやり」を忘れずに。

 夏休み中は大きな事故もなく2学期の始業式を迎えることができました。皆さんの元気な姿を見て、充実した夏休みを過ごしたということの確信を得ました。

 さて、9月1日は「防災の日」です。先ほどシェイクアウト訓練をしたと思います。しっかりと自分の身は自分で守る意識を持ってください。今から100年以上前の大正12年(1923年)9月1日午前11時58分に関東大地震が起きました。これによる関東大震災は、自然災害の混乱の中で、根拠のない噂や偏見が広まり、「朝鮮人が井戸に毒を入れた」「暴動を起こしている」といったデマが流され、多くの朝鮮人が暴力によって命を奪われたという事実もあります。この他、1995年(平成7年)1月17日に起こった兵庫県南部地震により起こった阪神淡路大震災、2011年(平成23年)3月11日に起こった東北地方太平洋沖地震による東日本大震災、直近では、2024年(令和6年1月1日)能登半島沖地震では「放射により髪が抜ける」「ダムが決壊」「人工地震による攻撃」「被災地に窃盗団が集結」「刑務所の囚人が逃げた」などのデマが流れとのことです。こういったデマは、災害という極限状態の中で、人々の不安や恐怖が差別や偏見に変わり、無実の人々を傷つける結果となってしまったことを示しています。

 その要因は、不安と恐怖による情報渇望により、人は危機的状況に置かれると、少しでも安心材料を求めて情報を集めようとします。その過程で、真偽不明な情報でも「信じたい」「共有したい」という衝動が働きます。また、パニックによる判断力の低下により、災害直後は冷静な判断が難しくなり、普段なら疑うような話でも信じてしまう傾向があります。この他、「善意の拡散」などもあります。「助けになれば」と思って、確認せずに情報を広めてしまうケースも多いようです。特にSNSではこの傾向が顕著とのことです。

 対策として、公的機関(自治体、消防庁など)の公式発表を確認すること、情報の出所をチェックし、一次情報かどうかを見極めること、拡散前に「これは本当に必要か?」と一呼吸置くことが大切です。また、偏見や差別は、誰もが無意識のうちに持ってしまう可能性があります。だからこそ、日々の「心遣い」や「思いやり」が、そうした意識を乗り越える力になります。 

 「心遣い」とは、相手の立場に立って考えること。そして「思いやり」とは、相手の痛みや不安に寄り添うことです。私たちは見た目や出身、言葉の違いだけで人を判断してはいけません。誰もが尊重されるべき存在であり、互いに理解し合う努力をすることが、差別を防ぐ第一歩です。災害時だけでなく、日常の中でも、ちょっとした言葉や態度が誰かを傷つけることがあります。だからこそ、普段から「この言葉は相手を不快にさせないか」「この行動は誰かを排除していないか」と考える習慣を持つことが大切です。 

 最後に、この2学期を心遣いと思いやりを忘れず、様々なことにチャレンジし、充実した日々を過ごすことを期待しています。